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第78号(2012年10月15日号)

目次

神輿の起源について

質問

古代中国や朝鮮から渡ってきた輿が,日本で神輿に変化した経緯について知りたい。

回答

資料1 日本民具学会 編『日本民具辞典』ぎょうせい,1997

p.546「みこし【神輿】」の項目に以下の記述があります。ただし,「神輿」と「輦輿」との関係は記載されていません。
「(前略)文献上では,天平宝字5年(761)に宇佐八幡の神霊を輿に奉じて東大寺に迎えたのが初見で,この場合は紫色の輦輿<れんよ>であった。輦輿は,本来は中国から伝えられた貴人の乗り物で,日本では古くは天子の乗るものであった。(後略)」

資料2 安津素彦 梅田義彦 監修『神道辞典』神社新報社,1993
p.200「神輿(しんよ)」の項目に以下の記述があります。
「(前略)神輿の起源は不明であるが,奈良時代の大仏建立の際,宇佐八幡大伸を京に迎えるのに紫色の輦輿が用いられたと伝えられている。(後略)」

資料3 中野幡能 編纂『宇佐神宮史 史料篇 1』宇佐神宮庁,1984
pp.200-201に続日本紀などの日本の文献で「輿」が神祇で使用されたことについて記載されています。

なお,古代日本においても天皇の乗るものが「輦輿」とされていたようです。参考までに,そのことについて記載された以下の資料もご案内いたします。

資料4 上横手雅敬 監修『古代・中世の政治と文化』思文閣出版,1994
pp.29-67に橋本義則「古代御輿考」という論文が掲載されています。

資料5 手中正『神輿と明王太郎:宮大工の技術と伝統』東京美術,1996

資料6 『古事類苑 器用部2』吉川弘文館,1984
資料7 金光慥爾『新撰祭式大成 調度装束篇』明文社,1942
資料8 故実叢書編集部 編『故実叢書 36巻 改訂 増補』明治図書,1993
各巻タイトル:「輿車圖;輿車圖考;舞楽圖説;三条家奥向恒例年中行事」

回答日

2009年4月21日

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東京の「仙台坂」と,旧仙台藩との関係は?

質問

東京都港区の「仙台坂」は,旧仙台藩の伊達家とゆかりのある場所なのか。

回答

1 仙台坂について

資料1 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 13』角川書店,1978
p.432「せんだいざか 仙台坂<港区>」の項
「港区南麻布(みなみあざぶ)1丁目と元麻布1丁目の境を仙台坂巡査派出所前から東にくだる長い坂。南側に韓国大使館があり,そのあたりにはかつて松平陸奥守(仙台藩主伊達氏)の屋敷があった。(後略)」

資料2 石川悌二『江戸東京坂道事典』新人物往来社,1998
p.205 「仙台坂(せんだいざか)」の項
「(前略)『改撰江戸志』によれば「仙台坂は,ここを登れば新町の方なり,下れば雑色小山の方へ出。松平陸奥守(仙台藩主伊達氏)の屋敷なればかく唱ふるなるべし,別に名あるや未だきかず」とあり,『府内備考』の麻布広尾町書上には「同町より三田通りにて里俗仙台坂と申し候」と書かれている。(後略)」

2 松平陸奥守(仙台藩主伊達氏)の屋敷について

資料3 『日本歴史地名大系 13』平凡社,2002
p.380 「麻布本村町」の項
「麻布台地の中心南部から南へ新堀川低地傾斜面に及ぶ町屋。東は陸奥仙台藩松平(伊達)家下屋敷(後略)」

資料4 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 通史編4』仙台市,2003
pp.542「5 麻布屋敷」の項
「正式には麻布本村屋敷と称し,一六六一(寛文元)三月,外桜田の上屋敷上地の替地として下賜された屋敷。一七〇三年(元禄十六)に四代綱村が隠居して藩主の座を五代吉村に譲ると,綱村の隠居所となる。以後江戸時代を通じて下屋敷として使用され,数ある下屋敷のうち仙台藩下屋敷といえばこの麻布屋敷を指すようになる。(後略)」

下記資料にも記載がありました。
資料5 大石学『坂の町・江戸東京を歩く』PHP研究所,2007
pp.190-192「[仙台坂]」の項

資料6 三船康道監修 歴史・文化のまちづくり研究会編『歩いてみたい東京の坂 下』地人書館,1999
pp.[76]-[77]「仙台坂(せんだいざか)」の項</>

回答日

2012年5月10日

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